第五十三番札所 耕春山 宗徳寺(そうとくじ)
◎御詠歌
夢さめて のちのそいじと 思うなよ よいから守る 慈悲のたまくら
ゆめさめて のちのそいじと おもうなよ よひからまもる じひのたまくら
【宗派】 曹洞宗
【御本尊】 釈迦如来
【真言】 のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
【略縁起】
加賀にあった本寺宗徳寺とその末寺津軽耕春院の歴史を併せもつ寺。耕春山宗徳寺は、津軽藩々祖津軽為信が、為信の実父武田守信(堀越城主)の菩提をともらうために当時津軽の居城であった堀越(弘前市郊外)に建立した長福山耕春院と、その本寺石川県金沢にあった龍光山宗徳寺を当地に移転・合併(明治四十五年)させて出来た寺で、加賀と津軽の二つの歴史を合わせ持っている。特に加賀宗徳寺は、県内曹洞宗寺院との関係は深く、津軽地方のほとんど、及び南部地方(むつ地方を除く)の多くの寺院がその流れを汲んでいる。耕春院は、山号を長福山といい、安土桃山時代の初期の天正年間(一五七三年~一五九一年)、津軽藩々祖津軽為信により、堀越城主であった為信の実父:武田守信の菩提をともらうために、当時津軽家の居城地であった堀越に建立された。開山は、高僧として名高かった明室禅哲(津軽為信に滅ぼされた田舎館城主千徳家菩提寺の長福山安養寺の住職であった)。慶長十六年(一六一一年)、二代目藩主信枚(のぶひら)は、高岡城(現在の弘前城)を築城し、堀越より移転、追って元和元年(一六一五年)、津軽一円にあった禅宗寺院三十三ヵ寺を現西茂森(いわゆる禅林街)に集め、うち十二ヵ寺を長勝寺通りとは別に、その北側に長勝寺後見役を担った別格寺として耕春院を首座とした通りを構えさせた(耕春院構え)。二代目住職・連室麟奕(りんえき)もまた勅特賜(僧号を朝廷より賜る)の高僧で、二代目津軽信牧の帰依僧であった。津軽為信の次男・信堅(のぶかた。幼名惣五郎。二代信牧は三男)の逝去に際しては、耕春院をして菩提をともらわせしめ、よって信牧は耕春院に東根(ひがしね。岩木山を中心とする津軽の東側)の曹洞宗の支配を命じ、百石の寺禄を与えた(記録では為信代より百石に近い寺禄を既に受けていた)ほか、現在地移転の際は、特に境内地、墓地のほか、山林畑地を含む広大な土地を与えた。当時耕春院は、三仏事、両祖忌、道元忌、臘月七昼夜の坐禅等、行事綿密に、一般の人々と相共にこれを行うなど大いに栄えたが、元禄十三年(この時、蔵経七千巻、雑書二千余巻焼失とあり)、文政元年、更に明治五年、明治九年と、度重なる火事に見舞われ、又寺禄廃止や士族の没落(耕春院檀家は、津軽一族を初めとする士族に限られており、そのため檀家数も少なかった)などで、本堂再建も適わず、唯一商人として檀家となった津軽屈指の豪商・金木屋呉服店(現在の弘前大学病院の場所)が一時支えとなったが、当店の閉店などもあっては荒廃が進んでいた。明治四十五年、耕春院三十二世棟方唯一は、耕春院の本寺であり、やはり荒廃の進んでいた加賀の古刹宗徳寺の再建も同時に図るべく、その教線流播する因縁深い津軽の当地に移転させ、直末寺耕春院と合併し、耕春山宗徳寺とした。明治三十七年発行の金澤明覧を見ると、「(室町時代の)応永二十一年、加賀能美郡粟津庄・若松城主家臣時国新宮、粟津庄ニ創建、玉窓良珍ヲ開祖トナス。文禄十二年、小幡九平、其父菩提ノ為ニ現地ニ再建シ六月移ル」「直末十二ヵ寺、孫曾孫を合スレバ九百三十二ヵ寺ヲ有ス。中林文英(曹洞宗大学校出身)現住タリ」と伝えている。尚宗徳寺は、当初龍谷寺(龍国寺とも)として開山され、後に宗徳寺と改められている。(※応永二十一年は一四一四年、文録十二年は安土桃山時代の一六〇三年、現地とは金沢市のこと)。宗徳寺は、特に開山玉窓良珍とその門下が全国各地に教線を広げ、総持寺輪番地(交代で大本山総持寺の住持となる特定寺院。現在は制度廃止)を勤めるなど大いに栄え、曹洞宗屈指の寺院となったが、やはり時代の趨勢と共にその後次第にさびれ、そのため明治四十五年、時の耕春院住職棟方唯一は中林文英住職と協議の上、宗徳寺を弘前に移転せしめ、宗徳寺の直末寺・耕春院と合併して耕春山宗徳寺とした(合併時の住職を中林文英とする)。本寺は福井市禅林寺(総持寺直末。開山は玉窓良珍の師・普済善救禅師)。宗徳寺末寺は、耕春院(現宗徳寺)のほか、柏崎・香積寺(宗徳寺二世の開山。末寺に名久井・法光寺、盛岡・報恩寺他)、津・四天王寺(玉窓良珍弟子の曹洞宗改宗開山。三重県を中心に末寺約二十五ケ寺)、弘前・長勝寺(末寺に青森常光寺等津軽地方多数)、常源寺、花輪・長年寺、九戸・長興寺、遠野・大慈寺(八戸・対泉院等の本寺)、岐阜高山・素玄寺(末寺岐阜県中心に約十五ケ寺)、佐渡・江西院など、何れも各地を代表する名刹が多い。尚、宗徳寺の現末寺は、右の末寺のほか、旧耕春院の末寺として弘前・藤先寺、安盛寺、正伝寺、永泉寺、川龍院、盛雲院、万蔵寺、照源寺、嶺松院、鳳松院、鯵ヶ沢・高沢寺、大沢・宝沢寺等がある。
※公式HPより転載
【電話】 0172-32-4437
【アクセス】 〒036-8273 青森県弘前市西茂森1丁目12−3
【公式HP】 https://www.sotokuji.net/
【Instagram】 https://www.instagram.com/sotokuji/
【御住職】 第三十世 黒瀧信行和尚
【納経料金】
・納経帳 ¥300(墨書きなしの場合も同料金)
・笈摺(白衣) ¥300
・納経軸 ¥300(墨書きなしの場合も同料金)
【推進会加盟】 保留
【田中チヨ尼奉納御砂】 紛失
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